中学生の税についての作文「全法連会長賞」大津中学校3年 竹内 亜友美さん
- 2012年12月13日
- カテゴリー:お知らせ
全国納税貯蓄組合連合会と国税庁が主催する、中学生の「税についての作文」
を、昨年度から全法連で後援しているが、去る10月31日の最終選考会(於:国税
庁)で、今年度全法連会長賞12編が決定し、その中に横須賀市立大津中学校3年、
竹内亜友美さんの作品が選ばれました。
応募中学校数7,328校、作品総数584,661編の中から選ばれるという快挙で、
内閣総理大臣賞・財務大臣賞・国税庁長官賞に続く上位受賞。
以下に受賞作品を紹介します。
*全法連会長賞*
「税金に守られる私たち」
横須賀市立大津中学校3年 竹内 亜友美
「予防接種の三回目、ワクチンを頼んでおいたからこの夏休みに済ませようね。
次の部活の休みはいつ?」と聞かれ予定表を見ていると、「接種券の期限が切
れちゃってる!」と母が大声を出した。「そういえば、有料になるから早く済
ませないとって他のお母さん達と話していたのに。うっかりしちゃった。」
そう言ってワクチンの価格を調べはじめた。「三回分で四万八千円だって。
きっと一万六千円ぐらいかかっちゃう。」と悲鳴をあげた。「受けなくても大
丈夫だよ。」というと、「三回受けて効果が出るものだから、高額でも受けな
いとね。」
この一件で、当たり前のように無料で受けている予防接種も実は税金で賄わ
れているという事に気付かされた。
「税金」というと物を買うときにかかる消費税ぐらいしか思い当たらなかった
のだが、実際には私達は税金の恩恵を生活のあらゆる部分で受けている。教科
書、学校で使っている机や椅子も税金で購入されており、私達が普段利用して
いる病院や図書館、部活動で利用する競技場等の設備に伴う費用も同様である。
税金の使い道を知るために、横須賀市のホームページを検索してみた。そこ
には市税の使い道が分かりやすく表示されており、それによると約三十五%が
健康や福祉に、十%が教育や文化費にあてられている。〈横須賀市HPより〉
生活の全ての面において税金の恩恵を受けているが、その中でも私達青少年に
直接かかわる部分が約半分を占めるのである。
最も税金の恩恵を受け、大人と子供の中間地点にいる私達が大切にすべき事
は、税金の大切さを理解し、物や施設を大切に使ったり、受けられるサービス
を感謝して利用させて頂くことなのだと思う。
社会の授業で学んだように、日本は少子高齢化が進み福祉にかかる費用も増
えてきている。税金を納める労働人口が少なくなっている以上、消費税の十%
引き上げも必然だと思われる
税金はみんなが幸せに生きるために、分け合わなければならない積み立て金
のようなもの。全ての人が、自分の家族、仲間、そして自分自身のために気持
ちよく税金を払い、誰もが健康で豊かに暮らせる社会を私達がつくっていかな
ければならない。
予防接種の件は保健所に問い合わせたところ、「国の方針が変わり。一年無
償化が延長になった」ということで、税金のありがたみを身をもって感じた夏
となった。